e-Stage5 : マルチコアCPUへの対応 (2)
さて以下のケースを考察してみましょう。
例1: 装置1台の場合
仮に100個のデータがあり1個1分の処理時間がかかるとします。
全てのサポートが生成されるのは100(個)×1(分)=100分(1時間40分)後になります。
例2: 装置3台の場合
1台あたり100個のデータがあり1個1分の処理時間がかかるとします。
全てのサポートが生成されるのは100(個)×1(分)×3(台)=300分(5時間)後になります。
コンピュータ用語でCPUが行う処理のことをスレッドと言います。スレッドについての詳細は「スレッド とは」などをキーワードにしてググってください。
e-Stageは自動処理ですので、サポート生成処理をしている間はデータ作成担当者の時間は空きますが、e-Stage用PCはCPUが処理することのできるスレッド上限数に達している限り計算が終了するまで他に何もすることができません。これは単純にそのコンピュータを占有している時間の問題だけでなく、そのPCでe-Stage以外のあらゆるデータ処理ができるようになるまでに最低100分(ないし300分)待たなくてはいけないということでもあります。次の造形のデータ準備をしなければならないこともあれば、他に兼任している業務などをこなさなければならない場合もあるでしょう。他のソフトウェアを使わなければならない場合には、そもそも同じPCで作業するということ自体が不可能になってきます。
効率よく運用するためには人の占有時間は勿論ですがPCの占有時間も改善したいですよね?
e-Stageが処理することのできるスレッド数はCPUコアの数(※)によって異なりますが、通常1スレッドを2つのCPUコアで処理します。
仮にクアッドコアCPUを想定してみます。
先述の通りe-Stage5は基本的に1スレッドを2コアで処理するので、通常動作だと4コアのうち2コアは空きになります。しかしこの空きは「無駄に空いている」ではなく「もう1スレッド立ち上げられる」空きなのです。
同時に2スレッドの処理ができるということは、複数台分のプラットフォームデータをストレスなく準備できるということになります。パーツを配置したらe-Stageを走らせる。そしてもう一つMagicsを起動し次のプラットフォームのパーツ配置をする。配置が終わればe-Stageを走らせる、この繰り返しです。
ちなみにヘキサコアCPUであれば「もう2スレッド立ち上げられる」ことになり、合計3台分のプラットフォームに対し同時にサポート生成をすることができます。ヘキサコアCPUそしてその上をいくオクタコアCPUともなると非常に高価なものになりますが、非常に多くの光造形機がある場合には5つ目以降のコアの有無が活きてきます。
(※) CPUコアの数について
デュアルコアCPU … 1つのCPUダイの中に2つのCPUコア
クアッドコアCPU … 1つのCPUダイの中に4つのCPUコア
ヘキサコアCPU … 1つのCPUダイの中に6つのCPUコア
オクタコアCPU … 1つのCPUダイの中に8つのCPUコア(Intel社で計画中)
【続く】

